ライトノベル ジャストボイルド・オ’クロック レビュー

タイトル ジャストボイルド・オ’クロック
著者 うえお久光
イラスト 藤田香
出版 電撃
発売日 2006年9月


執筆者:jade 評価:
いつかの未来。人類が脳に「珪素脳」を持ち、「家電」と共生している世界。
過去の事件のせいで「裏切り者」と呼ばれる元ヒーローの探偵ジュードと相棒家電の黒猫アルは現役ヒーローのエリカから、人探しの依頼を受けることに。
しかし、探す相手はすでに死んでいるはずの人物で…
ハードボイルドではなく、“ジャストボイルド”な二人の活躍を描く、不思議な未来のSF探偵アクション。
というのがこの物語のあらすじ。

うえお久光の新刊ということで手を出してみたけれど…
う〜ん、正直微妙。
家電と強制しなければ生きられない人類、国家ではなく企業という単位で構成される世界、区民を集めるために広告塔としてヒーローを利用する企業など、設定自体は素晴らしいと思うんですが、如何せん、世界観のスケールの大きさに内容が伴ってない感じ。
戦闘・恋愛・推理、どれをとっても動きに乏しく、終始、地味な印象が拭えませんでした。

その原因を強いてあげれば、ジュードとアルの設定かなぁ。
伝説的なヒーローとその相棒だったという設定のため、どんな事態が起きても常に冷静に対処してしまうので、本来盛り上がるべきところが淡々と進んでしまうんですよね。
おかげで、途中で読むのがつらくなるほどでした(苦笑
偶像的な存在であるヒーローを広告塔として捉えるとこ、そしてその状況を俯瞰で見れるとこなんて、実に私好みなキャラなんですけどね。

一応この1冊で話の区切りはついているんだけど、最後の決戦のシーンはほとんど描かれず消化不良の印象。
続きは未定とのことだけど、この分だとおそらくシリーズ化するんだろうなぁ…本人も続きを書きたがってるし(苦笑
でもこの作品をシリーズ化するよりも、早く『悪魔のミカタ』の続きを書いて欲しいというのが正直な感想。
大多数のうえおファンはそう感じてると思うんだけどなぁ…




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